ロングセラー G-SHOCK2年前後で姿を消すのが普通であるGショックの中にあって、種類こそ少ないが、長く生産されているモデルがいくつかある。 現在に至るまで5年以上生産され続けているロングセラーモデルばかりを取り上げた。 これらの4つのモデルはすべてベーシックモデルである。 派手さがなく<シブ好み>と言えるだろう。 「ベーシック」モデルは構造がシンプルなため値段が安い。 それは大きなメリットではあるが、ここに取上げた4つのモデルはそればかりでなく、文字通り「基盤となる」モデルであることがあらためて確認できる。 Gショック通を自認する人がいたら、これらのモデルのどれかひとつのことを試しに尋ねてみよう。 もし知らなければ、その人はモグリかも知れない。(笑) ○最古参モデル。 ○分派モデルも非常に多い。「丸型」Gショックの基本形ゆえ現在も君臨し続ける。 ○DW-6600B-1AとDW-5900C-9を合体させたモデルだと言われている。 DW-6600B-1A ★ Gショック初のELバックライト搭載機。ELバックライト搭載の印だった「FOX FIRE」が初めて書かれた機種でもある。 「FOX FIRE」の刻印は国内正規品にしか押されないため、そのマークは国内正規品の証しとしても役立った。 ELバックライト付が当たり前となった現在はこの刻印押しはもう廃止されている。 前面にライト用ボタンを搭載したのもこれが最初。液晶面の広さが特徴。1994年6月発売。 ★ DW-5900C-9 ★ 初の液晶グラフィック搭載モデル=通称<3つ目>。 DW-5900はGショックが世の中に浸透するきっかけとなった大ヒットモデルであり、そのおかげで92年以降のGショックの新モデル開発ペースは、Gショック発売開始の83年以降91年までのそれと比べ格段に速くなっている。 まず米国で大ヒットした影響で輸入版が日本で売れ、およそ1年半後国内正規品が発売されるに至った。 国内版は92年10月、海外版は90年7月発売。 カシオ社にとってはまさに「神様」とも言える機種。★ ○下のDW-5600E-1はDW-5600Cの復刻版であるのに対して、こちらは95年の発売時からマイナーチェンジもしていない。 ○83年の初代Gショックから続く「角型」Gショックは5600系に集約されて現在に至っている。 5600系は、いわば、Gショックの本流中の本流と言ってよい。 コラボモデルなどを入れるとこれほど分派モデルの出ているシリーズもないだろう。 その最も基本となるモデルがこの「DW-5600E-1」であり、数多ある現行Gショックの「支点」として捉えられる。 ○6900系が「丸型」モデルの基本形なら、5600系は「角型」モデルの基本形である。 ○<スピードモデル>としても有名。 *(スピードモデルについては特に記事を書いているのでそちらも読んでください。) 2006年に出た056系「ポリゴンタフ」もデザインは5600系が基本になっている。 ○現在のアナログ・デジタル・コンビネーションのベーシックモデル。 ○AW-500の流れを汲み、衝撃吸収度折線グラフが真ん中にデザインされている。 (ただし、衝撃吸収度曲線が最初に描かれたのは93年11月発売の「AW-500G-1E」) JIS-1種基準をクリアした耐磁構造になっていることは特記すべき点である。 ○10年電池。<タフバッテリー10>を搭載。 Gショック開発当初の掲げられた「トリプル10構想」(=10年寿命電池、10気圧防水、10メートル自由落下における耐衝撃性)のうち、Gショックの命である耐衝撃性は<プロジェクトチーム・タフ>の努力によって成し遂げられ、防水性能に至っては10気圧どころか20気圧防水が当たり前となるまでになった。 ところが、10年電池だけは実現できずにいた。 それがようやく実現したのが実は2002年なのである。 *ただし、自分の経験および友人の経験談から言わせてもらうと、2002年以前に発売されたモデルでも10年以上電池がもっているものが少なくとも2つある。 これはあくまで、<公称スペックにおける電池寿命10年>と捉えるべきである。 公称10年電池が一体何年持つのか興味のあるところではある。 ○<タフバッテリー10>はGショック以外のカシオ時計にも搭載されている。 ○<e-DATA MEMORY機能>を搭載。 G-SHOCKはスペースウォッチである((おまけ記事)) G-SHOCKはスペースウォッチでもある・・・・・ なにげにスゴイこの事実。 2002年の記事を今頃持ち出してくるのは、意外にもあまり語られていないからであるが、 なんと! G-SHOCKはNASAが宇宙船内で使用を認めた4つの時計のうちの1つなのである。 その記事(英文)=http://www.nasaexplores.com/より一部抜粋。 他の3つは、まず、オメガ・スピードマスター・プロフェッショナル。 もうひとつは同じくオメガのスピードマスタープロフェッショナル・X-33。 そして、さらにもうひとつがタイメックス・アイアンマン。 ・・・となっている。 腕時計会社としては新参者のカシオなのに、時計史に深く歴史を刻んでいるのは間違いない。 いや、歴史の短い会社だからよけいに大したものだと思わずにはいられない、というべきか? 4つのうちのひとつがGショックって・・やっぱ、すごくないか?!!(←高血圧ぎみ) (更新:2007年11月1日) ジャンル別一覧
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